glee シーズン5 第3話 「大好きだったフィンへ」のあらすじ
喪服姿のニュー・ディレクションズと卒業生たち。「Seasons of Love」を歌う。
歌い終わった後、みんなが見ているのは、フィン・ハドソンの写真。なんと彼は、19歳の若さで亡くなってしまったのだ…。葬儀は3週間前に終わったが、今回ウィルの提案により、フィンを追悼するために、こうしてみんなが集まったのだ。
カートの父バートと、フィンの母キャロルが結婚しているから、カートはフィンとは義兄弟だ。カートの衝撃はすさまじく、今も彼がいないことを実感できていない。だが、それ以上に辛いのがレイチェル。元婚約者で今も、彼と愛し合っていたからだ。だから、レイチェルは今回欠席だ…。
音楽室にみんなが集まり、ウィルは「フィンを追悼する歌を歌うように提案」する。だが、誰も歌う気になれない。彼の死が重すぎるからだ。「彼は初めて私たち(底辺組)に優しくしてくれた」とメルセデスが言えば、「良い奴だった」とみんながフィンのことを話し出す。
そしてそんな中、「今感情を吐き出さないと辛いから」とメルセデスが歌う。曲は「I’ll Stand By You」。(本当はパックの子だけど)フィンが自分の子だと思って、クインの超音波写真を見ながら歌っていたという曲だ。
アーティーとサムは、「Fire and Rain」をフィンに捧げる。
またスーは、フィンがクインといちゃついていた場所に、フィンの記念樹木を植えていた(カートが資金を出した)。しかし、それがどこかの誰かに盗まれてしまったのだ!!
この犯人は、パック。フィンの死の悲しみのあまり、やってしまったのだ。そんなパックに手を差し伸べたのが、ビースト。過去に、パックはビーストに助けられ、地理の追試が受かり、無事卒業できたし、ビーストもパックにクーターのDVで悩んでいるときに救われた仲だ。
パックは、フィンがいない悲しみをぶつけ、「誰が俺の暴走を止めるんだ」と嘆く。ビーストはビーストらしく、ストレートに「いいか、フィンは死んだんだ。もういない。これからはお前が自分で止めるんだ」と諭す。ハグをしながら、2人は涙を流す。
後日、2人はパックが盗んだ記念樹を植えなおす。まだ小さい記念樹にぼやくパックに、「木はこれからどんどん大きくなる」と答える。「今後はどうする?」とビーストが尋ねると、「軍に入隊する。空軍だ」の返答。「フィンが示した道を進むさ」と。
そんなパックに、「お前も立派な木に成長しろ」と、ビーストが背中を押す。そして「No Surrender」を、フィンに捧げる。
廊下の片隅に、フィンを追悼するスペースがある。キティやマーリー達も、スティックを捧げる。
しかしそこにあるキャンドルの火を、ブリー率いるチア部員が消してしまう。腹を立てたサンタナが止めようとするが、「スー校長からの命令です」とのこと。そしてサンタナは校長室に乗り込む!
サンタナはスーに「お前なんか大っ嫌いだ」と、苛立ちをぶつける。「3年間私たちをいじめまくり、フィンだって嫌っていた!」と。そして校長室を飛び出す。まぁ、後日冷静になり、スーに謝るのだが。(さすがのスーもサンタナの暴言に傷ついていた)
そしてサンタナらしく、歌の前に意地悪を言ってから、「If I Die Young」を歌い始める。
が、途中でこらえきれなくなり、泣き出してしまい、音楽室を飛び出してしまう。
その後、講堂で1人いるサンタナに、カートが声をかける。「本当は今日だけはビッチを封印して、感動的なスピーチを読むはずだったのに」とぼやくサンタナに、カートは「スピーチを聞かせて」とねだる。
スピーチは、フィンの優しさを語ったものだが、サンタナらしく、”ヤッタ時に私を気遣ってくれた”の内容だったりするが。
サンタナとカートは2人でフィンについて話す。その後サンタナは1人にしてほしいと願い、カートはキャロルからもらったフィンの遺品アメフト部のジャケットをサンタナにかける。「返してね」と、言葉を残して。
しかし、サンタナがちょっと保健室で仮眠している隙に、その大切なジャケットを盗まれてしまった!!みんな犯人として、当然パックを疑う。パックもジャケットを欲しがっていたし、普段の素行も素行だからだ。しかしパックは頑なに違うと言い張るが…。
そしてそんな中、なんとカートに支えられ、レイチェルが姿を見せる!レイチェルは「フィンを愛していた」と涙をこらえて語り、初めてドライブしていた時に、一緒に歌った思い出の歌「Make You Feel My Love」をフィンに捧げる。
ウィルの元を、レイチェルが訪れる。「大丈夫か?」と気遣うウィルに、首を振るレイチェル。「実は計画があったんです。私がブロードウェイで有名になった後、ここで教師をしているフィンに、「ただいま」と声をかける。そしてここで2人で幸せに暮らすんです」と…。もう決して叶わない計画だ。
レイチェルは泣き出し、ウィルは抱きしめる。「新しい計画を見つけな」と声をかけるが、当然「これ以上の計画なんて見つけられません…」と。
その後、「これを作りました。音楽室に飾ってください」と、フィンの写真と彼のメッセージを入れた額縁をウィルに渡す。ウィルはそれを音楽室に飾る。
そして「先生はみんなを励ましていたけど、先生自身は大丈夫ですか?」とレイチェルが尋ねる。これは妻のエマも危惧していたことだ。ウィルは生徒ばかりを気遣い、一度も泣いていないのだ。しかし「大丈夫だ」と気丈に答え、レイチェルを見送る。
その後、エマが家に帰ると、1人泣いているウィルを見つける。その手には、あの(サンタナから盗んだ)ジャケットを握りしめていた。エマがそんなウィルを抱きしめ、支える―。
glee シーズン5 第3話で使われた曲リスト
楽曲 | 歌い手 | 曲 | アルバム | オリジナル | ||
Seasons of Love | メルセデス,サンタナ,カート,パック,マイク,ニュー・ディレクションズ |
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○ | ミュージカル『RENT』 | ||
I’ll Stand By You | メルセデス | ○ | The Pretenders | |||
Fire and Rain | アーティー,サム | ○ | James Taylor | |||
If I Die Young | サンタナ | ○ | The Band Perry | |||
No Surrender | パック | ○ | Bruce Springsteen | |||
Make You Feel My Love | レイチェル | ○ | Adele |
グリー シーズン5 第3話の感想
今回はもう切ない。この一言に尽きます。フィン演じたコリー・モンティスさん(Cory Allan Monteith)は、2013年7月13日にカナダのバンクーバーのホテルの部屋で死亡しているのが発見されました。原因は、薬物中毒。これはシーズン5第2話まで撮影済みの頃の悲報。
そして私生活でも恋人同士だったレイチェル役のリア・ミシェルさんも同意し、このフィンを追悼する回が作られたとのことです。ちなみにリアさんが、選曲もこなしたとのこと。
だからこの回のみんなの演技は、演技を超えていて、感情入りまくりで、見ると私まで泣けてきそうになります。レイチェルが歌った「Make You Feel My Love」の涙は、もう…。
”あらすじ”ではバッサリとカットしましたが、カートはキャロルにフィンの遺品整理をすすめます。その時バートが「もっとハグしてやればよかった。最後会った時、試験のことで悩んでいたのに、”お前なら大丈夫だ”と励ましただけだった。ちゃんと話を聞けばよかった」と後悔していたこと。
そしてキャロルが「朝はやってきて、その瞬間だけは忘れている。でもすぐに(フィンの死を)思い出して…」と話していたのが印象的だった。私も今母親なので、思わず感情移入しちゃって…。
またフィンの死の原因は語られていませんが、冒頭でカートが、「彼がどう死んだのかは関係ない。どう生きたかが重要だ」と語っていたので、コリーさんの死因と被った意見なので、フィンの死因もそういう設定なんだろうなぁ…。でも”どう生きたかが重要だな”と思いました。
この回に出てくる歌は全て好き。特に最初の「Seasons of Love」と、サンタナの「If I Die Young」。でもやっぱり聞くと切なくなる。フィンと、コリーさんの冥福を祈ります…。ちなみにフィンの最後の登場は、シーズン4 第19話。この回が最後だなんて、本当に切ない…。
尚、重要な役のフィンを失い、グリーは方向性を急旋回させたとのこと。もともとシーズン5はフィンが先生役だったそうだし。ちなみにグリーは、シーズン6で完結です。
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